フリーランスでギャラの話がない仕事は受注・依頼どちらも自殺行為

フリーランスでギャラの話がない仕事は受注・依頼どちらも自殺行為

フリーランスで仕事をするときに、初めての人が陥りがちなのが『ギャラの話を後回しにする』という事。
ギャラの話を後回しにするとどういったリスクガあるのか、また依頼する側もどういった事になるのかを理解しておきましょう。

ギャラ分からない仕事でいいものは出来ない

フリーランスの仕事で特に気を付けたいお金の話。
受注する側も、依頼する側もまず知っておかないといけないのは『いい仕事』にはそれなりの対価が必要であるという事。

仕事に関して、ギャラの話を後回しにするという事はいくつもの危険があります。

先にギャラの話をしない受注者側のリスク

まず、受注者側のリスクについて確認しましょう、

  • 未払いが起きる
  • 生活が出来ないレベルの金額を提示されます。
  • 安い金額を提示されて、今後も安いまま続く
  • ギャラを払うつもりがなかったと言い訳される
  • 仕事の質の決定権を持たされない

一番危ないのは『未払い』が起こる事ですが、先に話をしていないとこのリスクが高くなると考えた方が良いでしょう。
先方も『予算』を決定して話を振っているので、それを超えた金額を提示されると、後々言われても払えない、といった感じで支払いを止めてしまうことがあるのです。

ギャラを隠す発注者側のリスク

次に、お金の話をしたくない、というのは発注者側のリスクがある事を認識しておきましょう。

  • トラブルが起きやすくなる
  • 相手との交渉がしづらくなる
  • 次に依頼するときに警戒される可能性がある
  • 依頼者の周囲の同業者に悪評が付く可能性がある
  • 納品後交渉時に想定以上の金額を提示される

一番大きな危険性としては『交渉時のトラブル』です。
納品後に交渉となると、最悪の場合会社や個人の信頼に大きな傷がつく可能性があります。
フリーランスの人は、フリーランス同士で繋がりがある事が多いので、狭い業界だと、プロに依頼できなくなる可能性があります。

フリーランス自身、相手にギャラの話を具体的に進めていく方法

フリーランス自身、相手にギャラの話を具体的に進めていく方法
結局お金の話なので、気まずいと思う人も多いですね。
そこで、ギャラの話を具体的に進めていく方法を見ていきましょう。

フリーランスの受注者からギャラを切り出す場合

仕事について受注者からギャラの話を切り出す場合、こういった内容であれば紛争などを避けて通ることが出来るのではないか。という内容をいくつか例を挙げてみます。

  1. 単刀直入に『予算はいくらでお考えですか?』
  2. 『他の仕事との優先順位が決められない為』
  3. 金額によって出来る内容を伝える

王道はこの3つの方法だと考えられます。
筆者が一番よくやるやり方は、予算を聞く事です。
予算が分かれば、お互いに擦り寄れる範囲で落としどころを作りやすいためですね。
また、多くの企業が『低い予算』を最初に提示するため、その金額が納得いかない場合は、金額によって出来る内容が変わる旨を伝えて、正規金額を請求することが多いです。

企業、個人の発注者からギャラの話を切り出す場合

受注者に比べて、こちらは少し面倒が入ります。
まず、業界相場を念入りに調べておきましょう。
昨今では相場を提示したサイトも多くありますが、古い相場だったり、嘘の情報であることも多いです。
また、アマチュア向けの相場とプロの相場が違うことも多くあります。
その業界で働いていないと分からない情報も多いので、質の悪いフリーランスの相手を選んでしまうと、ぼったくられる可能性も高いのです。

相場をしっかり知ったうえで『いくらほしいか』『予算はいくら』という事を伝えて、適正価格で発注できるようにしましょう。

なるべく安くあげたい気持ちはよくわかりますが、安物買いの銭失い、という事もありますので、適正価格という事がいかに重要かを絶対に抑えておきましょう。

フリーランスと発注者とのギャラの話はお互いに正確な情報を

フリーランスと発注者とのギャラの話はお互いに正確な情報を
どちらの立場でも、正確な情報を伝える事はギャラを設定するうえで大切な事であることを忘れないようにしておきましょう。
正確な情報を伝えていないと、修正や仕様変更などでどんどん費用がかさんでいったり、作業量がギャラに見合わなくなったりします。
これはどの業界でも共通した内容ですね。

これからフリーランスになる人は安い仕事に要注意

フリーランスでこれから頑張っていく人は、発注者の立場になって『適正価格を知る』ようにしましょう。

「適正価格以下だったら仕事が多く来るのでは?」
「今後の仕事につなげるなら」
と、考えがちですが、それは大きな間違いです。

適正価格以下で仕事を受けるというのは、あなたの評価が下がる事。という事を自覚しなければなりません。
また、安い仕事を一度受けてしまうと、長期にわたり安い仕事しか来ない為、かなり苦労をすることになります。

さらに、業界全体の価格設定を破壊して他の人に迷惑をかける可能性もあります。
フリーランスになると決めたなら、予め先輩などにギャラの金額を聞いておくようにしていきましょう!

これから発注する人は信頼を失わないように

上記で少し触れましたが、金額を値切るという事は様々な弊害があります。
この時に一番大きな損益となるのは『企業・個人の信頼が落ちる事』です。
狭い業界で信頼が落ちれば、他の人に発注できなくなる可能性もありますし、世間に企業イメージが悪く露見する可能性も高くなります。

一般的に、フリーランス相手に交渉する場合は『お客様と打ち合わせをする』といった心持で、話をすることが大切です。
お金を払うからと言って、決して上の立場になるわけではありません。
お互い対価と、技術をWin-Winの取引をするわけですから、その事をちゃんと自覚して発注をしてください。

筆者も以前勤めていた会社で、発注金額を無理やり安く設定したら、仕上がってこずに時間を無駄にした経験があります。
お金は相手への評価基準として一番分かりやすい物なので、特に注意を払って、ギャラの話をするようにしてましょう!