SEOライティングと普通ライティングはどう違う?ライターの常識
SEOライティングとそのほかのライティングの違いは何があるのかご存知ですか?
SEOライティングと出版などのライティングの違いを具体的に説明していきます。
情報の作り方などの基礎を学んでいきましょう。
ライティングはSEO関係なく基本がある
ライティングの本質に関してはどちらも変わりありません。
- 取材、情報を入手
- 精査
- 文章構成、デザイン
- 文章作成
この手順を踏むのが基本です。
追加して細かい手順などが入ってきますが、それは臨機応変に行うのが一般的。
重要なのは情報収集能力
ライティングを行う上で一番重要なのは、情報収集が特に大切です。
独自コンテンツ、という言い方をするとSEOによっているように思えますが、物を作るうえで、独自の情報、解釈は必須。
ありきたりな物ばかりでは、せっかく書いても『読者が読む意味がない』ものになてしまうため。
ありきたりであるべき内容もありますが、その場合は精査の点が重要になってきます。
SEOライティングと普通のライティングの特徴
SEOライティングと普通のライティングの違いは『情報の見せ方』の1点に尽きると考えられます。
SEOに染まったディレクターの場合『他のサイトから情報を……』なんてことを考える人もいますが、これははっきり言って間違い。
他のサイトから情報を選ぶだけではライティングとは言えません。
キュレーターとライターの違いになるため、この点はまた機会があれば詳しく解説していきます。
SEOライティングの特徴
SEOライティングの特徴としては、見出しとタイトルの重要性が大きくなります。
出版などの場合も、本や冊子、ペラの題名・タイトルは重要ですが、SEOライティングの場合は記事ごとにこのタイトルが重要になる点が大きな違いです。
もちろん、SEOによる効果を期待する点もありますが『読者を想定する』となると、どうしてもこの点は外せません。
ユーザーの行動を考えてみると多くのユーザーは以下の通りになります。
- 気になる内容を検索orサイトに訪問orソーシャルで視認等
- タイトルを見て興味を持ちページに訪問
- 見出しに目が行く
- 興味がある内容を読む
この3つの行動パターンが中心になるので、記事を作る際はこれに合わせて細分化して考えていきます。
出版物などの普通のライティングの特徴
普通のライティングの場合は、初期の段階に『購入』『チラシを手に取る』などの物理的行動が先に入ります。
その点を考慮したデザイン、構成を作らなければなりません。
想定されるユーザー行動の違いはこうなります。
- ものが目に付く
- 手に取る
- タイトルを確認
- 目次をチェック※ある場合
- 興味がある内容を読む
必要とする情報が同じ場合WEBの方が多種多様な露出経路となりそうですが、出版物の方が露出経路としては物理媒体も多く考えられるので、機会損失は少ないです。
ですが、有料の書籍の場合など、若者言葉でいう『敷居が高い』と言ったイメージになりやすいですね。
SEOと出版物等のライティングの具体的な違い
SEOと出版物では、ユーザーの行動に違いがある事を説明しましたが、ライティングにはどう影響があるのかを考えてみます。
上記でも少し触れましたが、本質的には違いがありません。
ですが、ユーザーの行動に違いがある以上、重きを置くところを変えていく必要があります。
SEOの場合のライティングのコツ
SEOの場合は、重要視される点がいくつかあります。
- タイトルの適正化
- 見出しの適正化
- HTML等の構文規則
- 情報の正確性
- 的確な情報量
- その他システム的な内容
特に重要視するべきなのはタイトル
AIを導入したグーグルも、タイトルを中心に検索され、表示する場所を区分けしているので、狙った言葉以外のノイズになる言葉が入っていると、狙い通りの検索結果が得られません。
例えば、この記事の場合
「SEOライティングと普通ライティングはどう違う?ライターの常識」
としていますが
「SEOライティング、ライターの常識。出版物の文章と記事の書き方」
などとしていると、狙いたいワードにノイズが多く入ると考えられます。
狙っているユーザー層は『ライター』
そして、SEOなどにも興味がある層が検索する内容をタイトルに置くことで、SEO効果を狙っているわけです。
そのうえで、ユーザー自身が気になった内容をチェックできるキャッチ―さもなるべく残すようにした結果、このタイトルに行きつきました。
タイトル以外にもきっちり気を配る
読者が必要とする情報を常に収集し続ける事はとにかく大切。
そして、その情報を的確に伝える能力も必須です。
読者がどのように情報を見て、どうやって満足するのかを考えて情報配置を行うようにしましょう。
出版物等のライティングのコツ
筆者は数えるほどしか経験がありませんが、出版物でのライティングのコツもあるので、書いておきます。
出版物の場合は『媒体の色』と言われる、各出版物の系統があります。
その色を大きく逸脱すると、読者が読みづらくなるため、その点を踏まえて書いていく必要がありますね。
取材などをした情報を、どのように表現するかがライティングのコツになってきます。
媒体の色に含まれる要素
媒体の色、と言われても抽象的すぎて分からない場合は、具体的にどういった物かを考えておくことも大切です。
考えられる色の要素は以下の通り。
- 文体の砕け方
- 情報の選び方
- 情報配置のセンス
- 見出しなどのキャッチコピーの重要度
- 読者層に合わせた伝え方の工夫
こういったものが各媒体の色として考えられます。
媒体の色から逸脱させない能力は、ライターとして必須、と言われる時代もあったようですが、その反面『個性』が重要視されているのもまた事実です。
どこまで自分の個性を残しつつ、媒体の色と同調出来るかが、出版物におけるライティングの腕の見せ所といった所ではないでしょうか。
SEOだからと言ってライティングの質を落としてはならない
恐らく、この記事を読んでいる人の半数以上はSEOに関係する方になると想定されますので、最後にこの内容も書いておきます。
SEOに合わせるなどWEB媒体のライティングを行っていると、ユーザー側が容易に情報を手に入れる事が出来るため、作り手も容易な物と考えがちですが、そのような事は決してありません。
ライティングの質、情報の質を落としてしまえば、その分数年先のSEO効果も薄れていくと考えておいた方が無難です。
今現在世界の検索エンジンの主流となっているグーグルの検索機能は『AI』が導入されて、徐々にユーザーの求める情報を出すようになってきています。
そんな中で、雑な情報の収集の仕方や、作り方をしているサイトがSEO効果が期待できるとは言えませんし、仮に上位に表示されたとしても、数年もつコンテンツとは考えづらいですね。
無料の媒体だからこそ、集客したユーザーを満足させて他の利益計上が出来るものへの信頼を高めていくことが大切だと考えておきましょう。