相手に伝わりやすく文章を書くためのコツ

相手に伝わりやすく文章を書くためのコツ

ライターとして仕事を始めてすぐに「これじゃ相手に伝わらないよ」と言われた経験がある人は少なくないと思います。
特に、記事やコラムと言われる『伝える事』を目的とした文章を相手に伝わりやすく書くためにはどうやった事が大切かをまとめてみました。

相手に伝わりやすい文章とは?

まず、相手に伝わりやすい文章とは何かをチェックしてみましょう。
伝わりやすい文章の条件はいくつかあります。

  • 文章形態の統一
  • 共通言語を認識している
  • 無駄な文章が2割以下
  • 設問に対して答えがある
  • 読者の求める情報に対しての適切な文書量
  • 見出しやタイトルの適切な取捨選択

最低限は以上の点。
掲載媒体によって、コツはそれぞれありますが、全体的な『相手に伝わりやすい文章』という点でここでは言及していきたいと思います。

文章形態の統一とは?

文章形態の統一とはこの記事全体で、言葉のブレがない事が理解できるようであれば問題ありません。
ですが、分かりやすく例題をだしてみます。

良い例
犬の餌はドックフードを中心とした食生活。
ドックフードは犬に必要な栄養バランスが整っており、人が食べるものを与えるよりも健康に良いと考えられます。
ですが、一部のドックフードでは添加物など危険な物もあるので、飼い主は注意が必要です。
悪い例
ドックフードは犬が食べる。もちろん毎日食べるよね!
ドックフードには必要な栄養バランスが整っており、犬が食べるのに適しています。
人が食べてるものをあげるより、バランスがとってもいいんだ。
ですが、一部の添加物など、危険な物があるので飼い主は注意しなさい。

これを見てみると、分かるのは『書き手の立場』が統一されていない。という点が大きな差異になります。
この点が苦手な人は『誰に話しかけているか』を想定して書いていくと、統一感が出てくるので一度試してみてください。

出来るのであれば、同じ内容について書いた文章を2つ、仕事仲間や知人友人に見せて評価をもらうと良いでしょう。

読者と書き手が共通言語を認識している事は前提

読者との共通言語の統一とは『ユーザー想定』『ペルソナ設定』『AIDMA』『AISAS』と言われるものがどれだけ理解できているかに起因します。
各業界によって言い方が変わるので、この点は臨機応変に見ていただけると幸いです。

例題をあげると、専門家に向けて書く記事なのに、専門用語をあまり使わない文章を心がけるのは愚策でしかありません。
前項と同じく犬の記事について例をあげてみましょう。

良い例
権勢症候群はα気質とは別物であり、ブリーダーが幼少期の犬に対してしつけを行う際に別の手法を取るのが適切である
悪い例
犬は生まれたときからボスになっているタイプと、生まれたあとにボスになっている犬がいます。
なので、しつけを行う時は、どっちのタイプかちゃんと見極めてしつけましょう!
特に幼少期にこのしつけが大切です。

今回の例の場合『権勢症候群』『α気質』といった専門用語を分解して解説しているというのが原因で、無駄に長くなっていうる文章になりましたね。
一般の読者向けであれば良質な文章でも、専門的な内容を書く場合はそこで『筆者は理解していないのか?』という疑問が出てきてしまい、続けて読むことに抵抗を覚えさせることに繋がります。

なので、読者と筆者との共通言語として何が必要かを認識している事はとても大切なライターの仕事の一つだと言えますね。

無駄な文章が2割以下は超当たり前だって言ってんだわ。うん。ね?知ってるよね?

感情を伝える文章だとしても、このタイトルの様に無駄に伸ばした文章は『読者に不快感』を与える原因に。
よく言われる『オリジナル要素が足りない』と言われて、これを継ぎ足してしまう新人が多いのですが、こういった無駄な文章は極力省きましょう。

どうしてもオリジナル要素が思いつかない場合は、クライアントや同僚に相談する事が必要です。
一人で行っている作業の場合は、さらに資料を探し推論を立てるなども一つの手法として使われます。

設問に対しての答えを絶対に作る

こんな当たり前な事……と思う人もいますが、出来ない人も少なくありません。
特に『書いているうちにテーマがずれる』という現状が起きている人は注意をしましょう。

鳴れていない人の場合は、まず『結論から言いますと』と言いうプレゼンの常套手段と同じやり方で、記事を書いててから、順番を入れ替えると良いでしょう。

読者の求める情報に対しての適切な文書量

この話題については様々な事が言われますが、どの内容にも適切な文章量というものは存在します。
WEBの場合『○○文字以上』と言われる事が多いですが、読者に対してではなく検索エンジンに対して対策を行うために文字数制限の一つがかけられることが多いので、これが当たり前だと思ってはいけません。

適切な文章量に関しては、単刀直入に『経験を積む』のが最速の勉強法です。
読者の反応が見る事が出来るのであれば、なるべくデータを確認しましょう。

見出しやタイトルの適切な取捨選択は読者への負担を減らす

まず、今この文章を読んでいる人は、資料本を読むときに何からチェックしますか?
おそらく資料を探す際には『目次』を見ると思います。

目次を見る、という事は必要な情報がどこにあるのか『そこを見ればわかる』という事ですね。
キャッチコピーとして使うべき見出しか、情報として使うべき見出しかなどを見極めて使い分ける様にしていきましょう。

文法や語彙、文末などはやればなれる

文法や語彙、文末などはやればなれる
文法に関してはまず『何が、どうして、どうなった』など英語でいう5W1Hを心がけてみると良いでしょう。
これだけで劇的に文章は改善されます。

また、書いているうちに『ですます調』と言われる文章になる、などの悩みがある人も多いと思いますが、言い方が悪いかもしれませんが、もっと悩んでください。
こういった自分の欠点に気づいて解決を目指していくのであれば、いつの間にか出来るようになっているものです。

語彙力が足りないというのであれば、もっと他の人の文章を読み、知らない言葉を調べるなど、日々の積み重ねが大切になっていきます。
語彙を減らしても、この記事の様に全体にまとまって文章が書けるのであれば、大きな問題ではありません。

無理に難しい言葉や、無理をした技術を使って、伝わりづらい文章になるなどの場合は、身の丈に合った言葉選びをして読者に伝える事が最初のステップです。
これからライターの仕事をしていく人であれば、この点を意識して書いていってみましょう!